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谷川馬蹄形縦走

Wed, 16 Oct 2013 15:52:29 0900
クラシカルな縦走ルート。

谷川連峰馬蹄形縦走

総長24kmのロングトレイルで、テント泊もしくは小屋を利用したのんびりとした山歩きが楽しめる。展望がきけば眺望絶佳。最近ではトレイルランのコースとしても人気がある。 各ピークともに巻き道が無いため標高差200m~400mのアップダウンが良くも悪くもアクセントに。

谷川連峰馬蹄形縦走

土合駅から反時計回りで縦走に出発。1ピーク目の白毛門(しらがもん、1720m)へ一気に1000m標高を上げる。松ノ木沢ノ頭で一息つくと、西側には威圧的な一ノ倉沢の絶壁。上を見れば白毛門山頂を確認できる(写真右のピーク)。

谷川連峰馬蹄形縦走 白毛門山頂直下のしみ出し。浄水用途なら可。

駅を出発して2時間経過。笠ヶ岳との鞍部でようやく一息をいれる。

谷川連峰馬蹄形縦走

朝日岳からジャンクションピークに向かう途中、草紅葉に浮かぶ池塘がいい感じ。

谷川連峰馬蹄形縦走

ジャンクションピークを通過すると、幕営予定地の清水峠が目視できる。

谷川連峰馬蹄形縦走

テントを張り、まったりと夕食を作り食いして就寝。

谷川連峰馬蹄形縦走 谷川連峰馬蹄形縦走

のはずが・・・。水の煮沸がいい加減だったのか、がぶ飲みしたコーヒーのカフェインだったのか、深夜お腹が激流下りに。犯人はどこの菌か、はたまた寄生虫か。登山口で汲んだ沢水の笑い声が脳内でヘビーローテーション。
まあ、笑い話ができてよかった。清水峠で延泊して停滞したらどうなるかと思案しながらテントの天井の一点をずっと見つめた。

翌朝はすっきりと目が覚め、ストレッチをしてパンをかじり、出発は少し遅めの6:30。

谷川連峰馬蹄形縦走

朝日に染まる稜線。右から武能岳、茂倉岳、一ノ倉岳、谷川岳。

谷川連峰馬蹄形縦走

たおやかな尾根歩き。

谷川連峰馬蹄形縦走 谷川連峰馬蹄形縦走

谷川岳山頂が近くなると、東側はすっぱりと切れ落ちている。説明不要、ヒマラヤの全遭難者数をも上回る世界一の人食い絶壁、一ノ倉沢。

谷川連峰馬蹄形縦走

下山は混雑を避けて西黒尾根。

谷川連峰馬蹄形縦走

ラクダの背付近の岩峰帯を通過して標高も低くなると、ブナ林になり風もなくなる。まだ昼過ぎだし、下山するのがもったいない。大休止しようと思って麺でも炊くことに。

マットを広げてブッシュバディーで小枝を燃やしていたら、「木のいい匂いが上までしてきたよ~」とおっさんに声をかけられた。ストーブを指差して「何それぇ?」「内側どうなってるのか見せて」「焚き付けはメタ?」とかいろいろ聞いてくる。ちなみにコッヘルの中の煮えてるインスタント麺は「すばらしい!」って。おもしろい人。

ところで彼の連れ、尋常じゃない山ヤの雰囲気が全身から漂っている。ダウラギリV峰等の冒険的遠征を何度もやってきた、オリソンテ登山学校主催の敷島悦朗さん。少し沢登りの話をした。

谷川連峰馬蹄形縦走

土合駅へ無事下山。何となく電車の乗り換えをした記憶があるが、起きたら大宮だった。