厳冬期権現岳1日目
Mon, 28 Jan 2013 15:53:56 0900本命の週末キタ。甲斐大泉駅から権現岳に挑む。
天女山の冬季封鎖ゲートですでにそこそこの積雪。
ブ、ブリザードが・・・!
スノーシューのトレースがあるけどみるみる消えてゆく。雪の深さは標高1700mくらいまではくるぶし深のラッセル。
疲れたらシュラフカバーをかぶって休憩。装備の濡れを最小限にするのはなかなかコツが要るなぁ。
徐々に雪が深くなってゆく。すれ違った下山者のトレースもほとんど消滅して膝下ラッセルとなる。標高1800mから標高差500mの急登が始まる。
雪が深い・・・。
この雪の深さだと、今日中にもし前三ツ頭付近まで標高を上げることができなければ2日目の登頂の可能性はかなり下がるだろうなと思った。16:00を過ぎてもまだ標高2000m地点。ルートはよく頭に入っているし明瞭な尾根のルートなので、日没ぎりぎりまで突っ込むことにする。
膝下から膝上ラッセル。荷揚げが辛くなってきた時間になると腰&胸ラッセルの追い打ちが。
この状況で地吹雪に吹かれてひとりニヤニヤしながらひーひー言ってる。なぜなら冬の八ヶ岳を感じてるから。どうせ敗退するにも行けるところまで行かねばという思考回路に。
日没時間を過ぎた。そろそろ幕営地を探さないといけないなと思って、少しでも風がしのげそうな場所を。でも平坦地ない!荷物重い!樹林帯といっても稜線だから風つよっ!しかも左から右から!
もうどこでも同じだ。ルートからちょっと外れたところに決めた。適当にピッケルで斜面を削ること30分。-20℃のブリザードの中、楽しみながらテントを設営完了!
テントを張ってしまえば、中はあったか極楽。気温計を見ると-19℃。
ほんとだ、あったかーい(泣)
食事をし、雪で水を作っているときには、「あぁもう明日は下山かな」と弱気になる。
でも知ってる。こういう場合でも寝てしまえば頭はすっきりするものだ。
あったかぽかぽかで就寝〜
2日目の様子はこちら
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行動時装備:(上半身)レインジャケット、フリース、インナー (下半身)レインパンツ、フリース、タイツ (その他)バラクラバ、ダウンキャップ、冬期登山靴、コットンソックス、ウールソックス、ゲイター、インナーグローブ、オーバーミトン
就寝時レイヤリング:(寝具)タイベック製シュラフカバー、シュラフ(-4℃)×2、 (上半身)レインジャケット、ライトダウン、フリース、フリース、インナー (下半身)レインパンツ、フリース、タイツ (その他)コットンソックス、ウールソックス
その他メモ:ガス缶、水、バッテリー類はシュラフの中へ。グローブやバラクラバ等、濡れ物はインナーとフリースの間に挟んで乾燥。ストック、ピッケル以外はテント内
飲んだ水:約1ℓ