厳冬期権現岳敗退。
Mon, 21 Feb 2011 16:09:45 0900凍てついた小淵沢駅に着くのが金曜日の夜。冬季閉鎖された観音平入り口のゲートをくぐって夜な夜なハイキング~。
観音平でまず一泊。
かなり冷えたみたい。でもよく眠れた。
一番乗りでうかれて入山したはいいものの、トレースが無い。
押手川まではコースタイムの1.5倍くらいで何とか歩いてこれてた。
そこから青年小屋までは、こんな感じ↓
ラッセル。
1時間経過。
『うぅ、疲れてきた』
ラッセル、ラッセル・・・
1時間経過。
『ゆ、雪が深くなってきた。しんど~・・・』
ラッセル、ラッセル・・・
1時間経過。
『荷物(雪上テント泊装備一式)が重い・・。無理かも。きつい・・。』
ラッセル、ラッセル・・・
1時間経過。
『・・・』
ラッセル、ラッセル・・・。
1時間経過。
青年小屋到着。
精根尽き果てた。
そして、こういう↓素敵な追い撃ちが。
雪で埋まって出れなくなると困るから、ドアを開け放して中にテントを張った。「中」といってもなぜか雪がたっぷりと吹き込んでいて、家にいながらにしてアウトドア気分を味わえるという何とも贅沢なアタックキャンプになった(号泣)。
今日来た道を明日また下らねばならないと考えたら憂鬱になった。明日はすぐ下山しよう。
そして雑炊食って寝た(-20℃でも爆睡)。
朝(といっても3:30)、目を覚ますと頭も体もすっきり。起きてみる。
ザックの中に入れておいたペットボトルがガチガチに凍っている。水だけではない。
雨具もテントも靴も鼻かんだハンカチも何もかも完全凍結。食べ物腐らなくていいわ~
朝ご飯食べてアタック装備を準備(アタックするんかいっ)。
足にはアイゼン、手にはピッケル。体調天候全てよし!
西ギボシがどーんと迫る。
岩と雪の斜面をつまみに一杯やりたい。
朝焼け。
西ギボシ中腹から編笠山を振り返る。永遠にこの時間が続けばいいのに(興奮状態)・・・。
ここでカメラのバッテリー電圧が下がる。このあと東ギボシへの雪のナイフリッジを歩き、東ギボシをトラバースせずになぜか直登を試み、これは無理だと敗退を心にきめて下山した。
またチャレンジしたい。