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墓場尻川左俣

Tue, 11 Jun 2013 12:53:54 0900
群馬県にて。

残雪期登山シーズンが終わる頃、低山の沢は初夏の雰囲気。
利根川水系、霧積川支流墓場尻川の遡行記録をつづる。 どんな理由があってこの沢に「墓場」という名が付いてしまったのか、すごく気になる。この沢が我が隊の墓場とならぬよう、くれぐれもきちんと安全に登っていきたい。

墓場尻川左俣 墓場尻川左俣

碓氷湖畔の東屋で前夜泊をした。東屋の屋根の下で、夕方のにわか雨をしのぎつつごろ寝。夜明け30分前の鳥のさえずり。5時起床。

すがすがしい朝7時。ゲートを過ぎてすぐ、沢に下降する踏み跡から入渓した。

墓場尻川左俣

ナメを歩き、堰堤を超え、快適な沢遡行が続く。
要塞のように巨大な湯ノ沢第二ダムが目の前に現れる。大きく右岸から巻く。自然の中に突如現れる人工物が異様だ。

墓場尻川左俣

核心の6mナメ滝Ⅳ級。上部はスタンスが細かいため確保を。落ち口から2メートルほどの箇所にいいリスがあるので、ピトンを2ヶ所打ち込んで確保支点に。

墓場尻川左俣

墓場尻川左俣 ここは基本に忠実に。

下左の写真は、8mの大チョックストーン。これは左岸から大きく巻く。このチョックストーン、正確には「チョック」されてない。大きな地震が起きたらインディアナ・ジョーンズさながらに転がってきそうだ。まぁ、そういうのは冗談だけであってほしい。

墓場尻川左俣 墓場尻川左俣

ゴルジュを超え、順調に標高を上げてゆく。

墓場尻川左俣

18mの雄滝は左岸から巻く。

沢を詰め、標高差50mを残して尾根へ乗り、林道へ。下山は中山道。歴史情緒がある気持ちのよい旧幹線道路だ。

墓場尻川左俣 ブッシュバディ・クックストーブ

標高900m付近から不明瞭な尾根を降り、最後は沢下降に。

墓場尻川左俣

ことしの夏は沢登りがアツい予感。