厳冬期阿弥陀岳2日目
Tue, 12 Feb 2013 11:38:17 0900明け方は-20℃くらいまで冷え込んで、マットからほんの少し気になるくらいの冷えを感じた。4時起床。風も無くまあまあ眠れた。
お湯800mlとカロリーメイトをアタックザックに詰めて6時出発。中山乗越を通過。
行者小屋通過
威圧的な阿弥陀岳北面が目の前に現れる。中央が黒々した岩峰を抱える北稜。
南八ヶ岳最大の雪崩の巣、中岳沢。下部から尾根へ上がってジャンクションピークへ向かう。
(写真右)ジャンクションピークから第一岩峰、第二岩峰が見える。
第一岩峰は雪がしっかりついているため、岩峰と気づかずに通過した。
第二岩峰は2ピッチのアルパインルート。1ピッチ目の岩には取りつかず、左側の雪壁を慎重に登攀。雪質に救われたけど、コンディションによっては悪そうだった。
斜度は50度くらい。雪はかなりしまっていて、強めに蹴りこんでやっとつま先のスタンスが得られる感じ。
第二岩峰2ピッチ目。左から巻いてもよかったけど階段状だったためフリーで直登。
2ピッチ目のフェースを越えると、馬の背リッジ!ブッシュはあるも右側の切れ落ちが・・・。
2ピッチ目終了点から頂上へは、透き通るような雪稜。
写真は先行パーティー。
ここでやっと一息。
右手が冷えてた。
阿弥陀岳山頂!
南陵、キレット方面がすばらしい。
下山は一般ルート。
これがまた急峻で。
慎重にクライムダウン。
中岳へのスノーリッジがきれい。
横岳も風つよっ!
中岳を通過し、文三郎分岐まで上り返すと赤岳頂上が手に届きそう。
ぐっとこらえて下山。
休憩中、風に飛ばされてしまったビスコの袋が大きく宙を旋回して手元に戻ってきた!なんという奇跡!!
あぁ、撤収が惜しい。
赤岳鉱泉から美濃戸口バス停まで1時間半。 今日はいつもより長めにアイゼンを履いてみた。歯が雪に食い込むザッザッって音が真冬の風物詩。雪と岩と寒さの純粋な世界が心に沁みこんでいく、いい山旅だった。